線路端のブログⅡ

高架化されても、高いフェンスに遮られても、やっぱり線路端が好き・・・。

国道駅

 鶴見線の風景と言えば海芝浦とともに必ず紹介される「国道」駅。

 10代半ばの頃に初めて訪れた時と何ら変わらない佇まい。そして澱んだ空気。背中に忍び寄る恐怖感(笑)。(ホントです。)

 駅の開設当初は、ここに「臨港デパート」があり、生鮮品、用品雑貨、文房具、衣類、履物等様々な商品を取り揃えて賑わっていたそうです。

 改札外なので「駅ナカ」とは言えずとも、高架下の複合店舗は今の時代と変わらないというか先進的な存在だったことを知り驚きです。

 改札を入りホームへと向かう階段もまた暗くひっそりしています。

 むき出しのコンクリートには、長年の塵や埃が纏わりついているような気配を感じてしまいます。

 やはり何十年たっても爺さんになった今でも、この空間はどことなく怖いです。ホントに。

(2022/3/7)

 

 

 

鶴見小野駅

鶴見線ホームに立ったついでに2駅ほど乗ってみました。

降りたのは鶴見小野です。

 有人時代の改札ラッチが残っています。無人化されて50年越え、これも歴史遺産?(笑)

 ラッチを抜けて階段をトントントンと上がればホーム、この身軽さがいいですね。

ただし、注意書きがありました。

普通は改札口を入れば、跨線橋や構内踏切などで反対側ホームへ行けますが・・・。

「外に出て踏切を渡って向こうの改札口へとお回りください。」とのことです。

(2022/3/7 撮影)

「小野」はこの辺りの町名で、土地の埋め立て開墾した人物に因んで定められたもの。それを駅名にしたとのことです。たた、中央線に既に同名駅があるので「鶴見」を冠したのでしょうか。

そもそも鶴見臨港鉄道時代は別名でしたが、国有化と同時に改称されています。通常ならば旧国名の「武蔵」あたりを冠すると思うのですが、戦時中の急な買収とてバタバタしてた?

 

参考文献:「鶴見線物語」、「鶴見ところどころ」共に(㈱230クラブ新聞社)刊

 

ちょこっとお知らせ。

 先月、こちらのブログサービスに引っ越して参りましたが、前サービスからの画像の継承が不可でした。

 となれば手作業で貼り付けるしかないのですが、なにせ17年間のデータなので膨大な数量に作業を諦めていました。

 しかしながら、友人から「そう言わずに頑張れ」との叱咤激励を受けて一念発起、以来せっせとコピペに励みまして1ケ月、本日完了いたしました。

 これで過去ログにも全て画像が乗っかりかました。

 

記事にして1800件弱、画像は約4000枚。

お陰様にて過去ログをすべてめくることが出来、記憶の振り返りができました。

                    叱咤激励に感謝/店主(senrobata)

 

 

鶴見駅3・4番線ホーム

 ダイヤ改正で中間改札口の無くなった、鶴見駅鶴見線ホームに立ってみました。

 確か6~7年前にも来ていますが、あの頃と何ら変わりありません。

陳腐な表現ですが、まさに「時計が止まったまま」でした。

天井ドームを支える無骨な骨組みの重厚感がいいですね。

この4番線ホームはラッシュ時以外は発着がありません。

時が静かに流れるだけのホーム、長い年月で使い込まれたであろう黒光りのベンチは乗客の来訪をじっと待っていました。

(2022/3/7)