おとぎ列車のような客車を牽いて、ほんの僅かな区間をソロリソロリと往復するという「動態保存」、生きている蒸機はここだけという時代には画期的な企画でしたが、上越線でC61やD51が豪快に走る姿を見ることができる今日では、少々物足りなさを感じてしまいました。
そんな中、展示運転を終了しピットに入ってカマ替えをしているその姿は、年季の入ったボイラが大正・昭和を生き抜いた古豪の貫録を十分に醸し出していました。扇形庫を背景に煙をたなびかせて佇む姿こそ、梅小路の魅力かも知れません。
(2011/07/31)