線路端のブログⅡ

高架化されても、高いフェンスに遮られても、やっぱり線路端が好き・・・。

逆向きC11の奮闘

 ナイトトレインの往路はC11190の逆向き牽引でした。逆向きと聞いてカメラに収めたかったのがこれ。

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 ところがうっかり忘れていました。デッキ部が素通しではなく網入りガラスの扉があるのでした。しかもガラスに雨が打ち付けるので、ご覧のとおりのボケ写真になってしまいました。

 門デフ装備のいつの日か、機関車の次位に展望車が付いてくれませんかね〜。

 そんな妄想を抱き始めたのも束の間、列車の走りが一変してきました。勾配区間に入ると空転が始まったのです。みるみる速度が落ちて行きます。けたたましい空転の喘ぎが聞こえます。平坦区間で持ち直してもすぐさま次の勾配で喘ぎます。

 窓の外を見ると、人が歩く速度よりも遅く、もはやこれまでかと思うことも幾度かありましたが、なんとか耐え忍んで走り抜いてくれました。乗務員チームの奮闘に、「頑張れ頑張れ」と心の中で声援を送らずにはいられませんでした。

 千頭へは30分の延着となりましたが、それは感動の時間、大きなプレゼントだったと思います。記憶に残る汽車旅を味わうことが出来ました。

(2016/1/23)