自分にとって馴染みの薄い新京成線、今回乗ったのも2度目の話。前回乗ったのは1979年3月のことだ。
1979年3月9日 北総開発鉄道が小室~北初富間で開業し、北初富から新京成線を経て松戸まで乗り入れを開始した。
その様子を見てみようと松戸から新京成車に乗って小室に着いた。「小室」の方向版を纏う新京成車。
反対側には「北初富」を掲げた新京成車。新京成車に依る北総線内折り返しの運用もあったようだ。
次に到着したのは北総車。「ゲンコツ電車」とも呼ばれた7000形だ。到着後直ぐに「松戸」の方向幕となった。これに乗って松戸に戻ることとする。赤茶けた土が露出する一面の造成地と、そこを真っ直ぐに伸びる高規格鉄道線。そんな光景をうっすらと覚えている。
松戸新田で下車し、乗って来た電車の松戸からの折返しをスナップ。線路には踏切、車窓にはアパートと木立。ともに北総線内には無いであろう風景の中をゲンコツ電車が行く。
そんな風景には、新鋭の北総車でなく無骨な新京成車がお似合いだ。
この日は、記念乗車券も購入した。
(1979/3/15)
北総開発鉄道北総線と新京成電鉄の相互乗り入れは13年間ほど行われ、1992年7月8日に廃止されている。
1991年3月31日、北初富から小室方800mほどの場所にあった新鎌ヶ谷(信)を駅に昇格開業させ、新鎌ヶ谷~京成高砂間が開業。
1992年7月8日、新京成電鉄新鎌ヶ谷駅が開業し、北総線と新京成線との連絡駅としたことで、北初富~新鎌ヶ谷間の連絡線を廃止した。
後年、新鎌ヶ谷には東武野田線も乗り入れ、さらに京成スカイアクセス線経由スカイライナーも停車するようになるなど、大変貌を遂げている。
(2024/10/27 記)