線路端のブログⅡ

高架化されても、高いフェンスに遮られても、やっぱり線路端が好き・・・。

’77年 北陸駆け足旅 ー2ー

【1977/3/18】の続き

 新小松に戻り駅構内などをスナップする。

 踏切を挟んだ向こう側はバスの車庫だった。うらぶれた瓦屋根の新小松の駅舎や、周囲のビルの囲まれた鉄道線の一角は時代に取り残された情景だった。

 小型蒸機が置いてあった。保存機として静態のようであるが、何かを燃やした煙が煙突からゆらゆらと上っていた。演出の心配りなのだろうと思う。

 背後には国鉄小松駅とそれに直角に交わるように北陸鉄道小松線の駅が写っている。目と鼻の先にありながら小松線を訪ねていない、「また来ればいいや」と思ったものの再訪しないまま1986年に廃止となっている。せめて駅舎だけでも見て置くべきだったと後悔している。

 昼の臨時列車でも見かけたのだが、小学生のお名残乗車があるようで、ちびっ子の団体が乗車を待っていた。さてこの中の何人が大人になってからも記憶に留めるであろうかと思う。

 廃止を告げる立て看板の脇の自転車が侘しい。

 

 構内をひとわたり見回して国鉄小松駅に戻り、きょうの宿のある福井に向かった。福井駅近くのYHに入ると、なんとここで横浜の同じ区内から来たという方と同室になった。