線路端のブログⅡ

高架化されても、高いフェンスに遮られても、やっぱり線路端が好き・・・。

’75年 西への旅 ー2-

 前夜乗り込んだ、岡山発博多行き「月光2号」の発車時の車内放送と、翌朝の博多到着前の放送をお聞きください。深夜帯の発車のためかそっけない案内がちょっと残念。

さあ、いよいよ九州入りです。

【1975/2/21】

 朝6時半に博多着。とても寒く冷たい風が容赦なく吹き付けて来る。駅に発着する朝の列車をスナップする計画でいたが、あまりの寒さに気勢をそがれDC特急などを2~3枚撮ったのみで退散。九州入り早々に出鼻をくじかれる思いだった。

3011D 特急「おおよど」 キハ82-34ほか       (1975/2/21 博多)

博多発肥薩線経由の宮崎行きという面白いものだった。

 

 博多駅前から西鉄福岡市内線で天神へ、そして西鉄大牟田線に乗ってみることとした。しかし全線乗り通すわけでもなく、取り敢えず足跡を残したいだけなので二日市まで行ってみた。沿線での撮影をと思い、雪の降る中を隣の都府楼前付近まで歩いてみた。西鉄電車はどれも馴染みなく、形式も判らないままだったが、正面2枚窓のスタイルを多く目にした印象だった。そんな中、新鋭の特急車2000形の黄色が、雪混じりのモノトーンの風景の中で目立っていた。

901                        (1975/2/21 西鉄福岡)

 西鉄福岡駅のホームに上がると、こんな怪しげな車両に出くわした。電動貨車であろうか、或いは作業員が乗っているところをみると事業用車両であろうか。

1300系                      (1975/2/21 二日市)

 西鉄の車両はほとんど勉強せずに出かけたが、これが元特急車両だということは知っていた。ブルーに黄色い帯という特急スタイルのままだった。

 

※ 今回アップを期に調べてみたら、正統派特急車両ではなかったらしい。特急車両1000形の増備をするにあたり、中間車のみ新造し、先頭車両は旧600形を流用改造した「まがい物」とのこと。おかげで側面の窓配置が異なる。

 

 再び西鉄福岡に戻ると、市内線に沿って歩きながらスナップし川端町から博多駅前に戻った。

                            (1975/2/21 県庁前)

                           (1975/2/21 博多駅前)

 

 昼に立ち食いソバを食べたが全く醤油の色が無いにもかかわらず、醤油の味がしたのだった。これには驚いた「えっ、このツユはただのお湯?と思ったら醤油味がした」という訳。

 このような西日本そして九州の食文化を体験しつつ、博多からは筑肥線に乗り込み、今夜の宿のある虹ノ松原に向かった。