鶴見線の時計の針を少し戻して、73形の時代に参りましょう。
自分が知っている中でも、京浜東北線、南武線、横浜線で見られた73形の終の棲家となったのが鶴見線でした。
集められた車両は全金車のクハ79や更新車のクモハ73などが目立ち、趣味的には物足りなさを感じたものでした。
(1974/9/3 鶴見−国道)
そんな中にあって、原型のスタイルを保持してくれていたクモハ73が1両。たまたま出向いた時にこれに遭遇すると嬉しかったです。
(1974/6/14 鶴見−国道)
ちょっと毛色の変わっていたのがこのモハ72970。
足回りはそのままに、車体を103系に準じた更新がなされていました。
番号が示すように試作車であり、これを基にのちの仙石線用103系もどきが制作され、そののち川越線に転じてします。
「103系高運車!」と思って乗り込んだら、床下からウンガァ〜と言うアレでした。
(1978/6/14 国道−鶴見小野)
たまたまマヤ検を見かけたことがあります。都内へとスナップに出掛けた帰り道、鶴見駅鶴見線ホームにマヤ検が止まっていました。
改札の職員氏に発車時刻を聞くと、「時刻は知らないけれど、もうすでに30分くらい止まっている。」とのこと。ならばと、臨港鶴見川橋へ自転車を走らせてゲット。 優美なアーチ橋が懐かしいですし、雑然とした岸辺の様子もあの頃の鶴見を象徴しています。