馬下駅のホームのはずれは、かさ上げされていませんでした。
日没近くの斜光線を浴び、石積のゴツゴツ感がはっきりと分かります。
また、その石積からはなんとなく安定感・安心感が伝わって来るのですが、それはやはりホームの高さと、石に刻まれた歴史から来るものなのでしょうか。
馬下駅には歴史的遺産として有名な油庫(ランプ小屋)があります。
積み上げられた煉瓦のなんと美しいことでしょう。視線を横方向に動かすと、煉瓦を長辺のみ並べた段と短辺のみ並べた段が交互になっているだけなのですが、上下に視線を動かすとこれが実に美しい。
明治の時代の作とのことですが、心の余裕を感じます。今の時代、こんな小屋を建てるとしたら、コンクリートブロックを積むとか、耐火パネルをはめ込むとか、合理性だけの無粋なものになってしまうのかな・・・。
(2019/8/2 撮影)