線路端のブログⅡ

高架化されても、高いフェンスに遮られても、やっぱり線路端が好き・・・。

かつての頚城鉄道

 先週末、かねてより是非行きたいと思っていた「くびき野レールパーク」を訪れてみました。かつての頚城鉄道百間町機関庫とその構内を、美しく動態保存された車両が行き交い、目を楽しませてくれます。

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 コッペル2号は同線廃止後に狭山のユネスコ村で走っていましたが、その時以来の再会となります。隣のホジ3形は、中学生の頃に同線の部分廃止を報じた鉄道雑誌の記事で見た写真で、その特徴ある外見で強い印象を得たものでしたが、その実物を前に「やっと会えた」感があります。

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 デッキ付きの客車ハ6も美しい姿を見せてくれていました。雑誌記事の記憶では、DLが数量の貨車と客車を牽く姿がありましたが、この日もそれを再現するかのような混合列車が仕立てられ、たくさんの家族連れが乗り心地を楽しんでいました。

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 今回、目を引いたのがこれ「ニフ1」です。「郵便荷物専用」のサボがひと際目立ちます。

 頚城鉄道の車両たちは、廃止後に個人に引き取られたものの、世間から隔離された存在だったものが、10年ほど前に姿を現してくれて大きなニュースになったものです。当時、このニフは台枠のみの状態だった聞きますが、その後に関係者皆さんの苦労の末復元されたそうです。復元と言っても設計図すらなく、古い写真等を頼りにしての「イメージ復元」とのこと。

 ニフのルーツを辿ると、青梅鉄道が立川ー青梅間をナローゲージで開業させた時の車両だそうで、親近感が沸いてきます。

(2017/10/14)