今回の非鉄旅で楽しみしていたコンテンツのひとつ、のと鉄道の能登中島駅に保存されている鉄道郵便車を見学してきました。
以前は甲(かぶと)駅構内に保存されていましたが、荒廃が激しくその存続が危ぶまれていましたが、有志の方々のご努力で整備が行われ、保存場所もここ能登中島駅に移されています。
最近になって駅本屋側の側線に移されて見学しやすく整備されています。見学は基本的には平日ですが、このGWから運行開始された土日運転の観光列車の乗客も停車時間中に見学できるとか。
燦然と輝く「郵便マーク」嬉しいです。
車内は現役当時のまま。模擬郵便物が区分函に区分されていて臨場感が溢れています。奥のほうには小包と並甲の締切大郵袋。
送付先が記された標札を眺めていると、もう涙ものです。小包に至っては、ゆうパックラベルなど存在しない時代の書留標札がセットされたものなどもあり、ものの見事なタイムスリップでした。
区分函の前の丸椅子も懐かしい。(某研修施設の食堂がこんなタイプでしたね。但しモケット貼りではなくビニル貼りでしたが。)
この郵便車は大阪−青森線を想定しているようで、関係する結束表が掲示されていて、停車する駅で落とす大郵袋の宛先を記した一覧表には思わず見入ってしまいました。
よく見ると米原落としとなる八日市あてがあり、「ああ、これって私鉄でありながら郵便車を持っていた近江鉄道に継送されるんだな。」と、オジサンはしっかり遠い目になってしまいました。
(2015/5/25)