ツアー途中で弘前市内に宿泊した。中央弘前駅が近くにあると判ったので夕食後にひとりでテツ散歩する。
ホテルから5分ほど、19時台というのにひっそりとした駅前に辿り着いた。
一文字ずつの行燈式駅名標。オレンジ色に黒文字が引き立つ。
改札口からホームを覗いてみた。こけしさんに明かりが灯っていて美しい。
小川を挟んだ対岸に出る。8月には金魚ねぷたが飾られていた欄干は、照明塔の役割もあるようだ。
発車を待つ電車はまだ乗客を迎え入れていない。近隣の店舗の灯りが社名のロゴを映し出していた。
発車5分前、前照灯が点灯した。お客さんも少しずつ乗り込んで来たようだ。
大鰐行きが発車して静まり返る駅。時代がかった駅名看板と、駐輪場の主の帰りを待つ数台の自転車が侘しい。
(2024/10/25)
あの晩の侘しさ漂う駅前の記憶が残る中、先月末に会社側から「大鰐線2027年度にて運行休止」の意思表示があった。利用者減が一層進み、厳しい経営状況の改善が見込めないとのこと。沿線自治体も理解を示しているようなので、休止・廃止は避けられないのかも知れない。
(2024/12/11 記)